門田先生の3Dプリンタ入門 何を作れるのか、どう役立つのか (ブルーバックス) | 門田和雄

3Dプリンタの使い方講座の講師をたまにやるが、 体系立てて3Dプリンタの使い方を勉強していなかったので、 適当な説明になっているのではないかという心配があり、 この本を手に取った。

2015年発行なので、内容に少し古い所もあったが、 経験からしか理解してない3Dプリンタの構成要素を理解できた。

本書は、「3Dプリンタの説明」「3Dプリンタの使い方」「3Dプリンタの作り方」の3部構成になっている。

アディティブマニファクチャリングという言葉を説明になんとなく使っていたけど、 これは標準化された用語だという事を知った。

また、古典的なDIY(Do it yourself)に対して、DIWO(Do it with others)という言葉で、 デジタルファブリケーションの本質を説明していて感動した。

一方、少々内容が足りないと思ったのは、 自分が普段3Dプリンタで苦労している、 フィラメントが水分を吸湿してしまう問題や、 ベッドへの定着が悪い時にベッドにどういう素材を使うべきかという問題への言及がなかった。 8年前は大きな問題ではなかったのかもしれない。

これを読んで、3Dプリンタ自体を作りたくなった。