暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで サイモン シン

サイモンシンのノンフィクションは面白いという話を聞いていたので、 手にとった。

情報科学の中の暗号に関しては大学でも習ったし、 その部分は知っている内容が多いはずなので、 あまり期待していなかったし、 読み飛ばしつつ読んだ。

一方で、暗号が歴史に与えた影響や、 暗号の本筋ではない、古代文字の解読の話は、 新しく知る事も多かったし、 面白かった。

作者はイギリスに住んでいるが、 そのためか、イギリスやヨーロッパの話の割合が多いと感じた。 スコットランドとイギリスの話とか。 また、筆者は音節文字の説明に苦労しているようだったが、 日本人としては、ひらがなを想像したら理解しやすかった。

現代的な暗号に関しても、 サーファーパンクという言葉が使われていたり、 これが前世紀に書かれた本とは思えない感じで良かった。

サイモンシンの他の本も読んでみたくなった。