読書: ゼンデギ
最近、龍と苺を読んで、 やっぱり何事も命をかけてやらないといけないなと思ってた。
AGIを作ってるなら、AGIが「お前は死ね」って言ったら死ぬとか、 意識がコンピュータにアップロードできるとして、 「アップロードできるが、生身のお前は死ぬ」って言われて死ねるかとか。
そんな事を考えながらこの本を読んでたら、 のっけから、 「イランに転属を言い渡された主人公が、持っていけないLPレコードをPCに取り込んでレコードを捨てて旅立った後に、MP3にしたレコードを聞こうとしたら、クリッピングしててうまく再生できない」って所からはじまった。 だめだ、命はかけられないよ。
アイディアは良いし、 小難しい描写に定評があるグレッグイーガンはさすがだけど、 途中のVR内での歴史の描写とかちょっと冗長な気がするのと、 ラストはちょっと作者が飽きて放り投げた感じがする。
父としてAIは完璧じゃないという話で言えば、 人間が父をやっていても完璧じゃないんだし、 それより良ければそれでいいんじゃないの?
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