KZ-ZSTx

前説

ここ半年ずっと在宅勤務を続けている。 会議は基本テレビ会議で行っている。

会議が連続していると何時間も連続でリスニングをし続ける事になるので、 聞きとりやすいイヤホンを使う事が大事だ。

テレビ会議には通勤中に使っていた Soundpeatsのbluetoothイヤホンを使っていたけど、 Linuxのbluetoothスタックが調子わるい時があるので、 そういう時は有線イヤホンを使っていた。

携帯にイヤホンジャックがなくなって久しく、 有線イヤホンを使う事はしばらくなかったので、 マイクつきの有線イヤホンは家にほとんどなく、 昔の携帯を購入したときについてきたイヤホンぐらいしかなかった。

そこで、テレワークに最適なイヤホンを買おうと思った。

ちょうど、見ていたYoutuberのdrikinさんが、 ShureのSE846をテレワーク用にも使っていた。

これは、10万円近くするイヤホンで、そりゃあ音がいいだろう。

このSE846はバランスドアーマチュアという機構で音を出している。 調べたところ、 普通のイヤホンはダイナミック型と言われる小型のスピーカーみたいなのが入っているが、 高級イヤホンはバランスドアーマチュア型と言う小型の機械を複数積んでいるようだ。

このバランスドアーマチュア型の機械を搭載する事で、 高音がきちんと表現できて、人によっては「解像感」と呼んでいる。 これはテレビ会議の聞き取りにもよさそうだ。

また、高級イヤホンの特徴として、 ケーブルが外して交換可能という点もあげられる。

ここまでの調べた事で下の図が俺の頭の中にできた。

               バランスドアーマチュア
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値段が安い  <---------------------------> 値段が高い
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                    ダイナミック

今迄つかってたイヤホンは左下で、 SE846は右上にあたる。

欲しいのは、左上にあたるイヤホンだ。

そういうイヤホンが無いかと調べたところ、 深センを中心に、「激安高級イヤホン」のブームがきているという事を知った。

激安高級イヤホンを作っているメーカーは複数社あるが、 そのなかでも、Knowledge Zenith(通称KZ)のイヤホンが、 King Gnuの髭眼鏡の方の人が、「白日」のMVで使っていて、 一躍「白日イヤホン」として有名になった。

関係ないけど、白日は音域が広くてカラオケで歌うと厳しすぎでしょ。 きょうびカラオケには行かないから問題ないけど。

KZのイヤホンはびっくりするぐらい大量に種類がある。

いろいろ調べまわった所、次のような代表的なシリーズとして、

• ダイナミック式とバランスドアーマチュア式のドライバを両方搭載したZSシリーズ
• バランスドアーマチュア式のドライバを複数搭載したASシリーズ

の2種類があるようだ。

注意点としては、ASシリーズの後ろの番号は、内蔵してるドライバの数を示していて、 数字が大きい方が新しいとは限らない事だ。 例えば、白日イヤホンことKZ-AS06は、 片耳あたり3個、両耳で6個のドライバを搭載している。

KZ-ZSTx

入門という事で、KZ-ZSTxを買った。

KZ-ZSTxは、ZSシリーズなので、ハイブリット型で、ダイナミック式ドライバ1つと、バランスドアーマチュア式のドライバ1つからできている。

オプションとしてマイクなしとマイクあり版があったので、 マイクありを購入した。

ケーブルはイヤホンと別に梱包されているので、自分で接続する必要がある。 ケーブルにはLRが書かれているので、それを参考につけられるが、 イヤホン本体にはLRの表記がないので、耳にこう来るから、こっちがLだな、 みたいに考えながらつける必要がある。

装着はいわゆるshureがけという耳の後ろにケーブルをたらす形。 知識として知ってしまえばつけるのは困らない。 普通のに比べて、ケーブルがからまるかな、という感じはする。

まずは、音質。

まず、気がついたのは、相手側のバックグラウンドノイズが良く聞こえる事だ。 今迄使っていたイヤホンでは、相手の側でミュートしているときとミュートしていない時が聞きわけられなかったが、 このイヤホンでは、その差が聞いていてわかる。 もちろん、聞こえた方が必ずしも良いわけではないが、これが言われてた「解像感」か、と納得できた。

交換しながら、聞き比べてみると、 前に使っていたイヤホンは、何というか、間に紙を挟んで聞いているような感じがする。 バランスドアーマチュアのドライバが高周波成分をより良く再現しているので、こう聞こえるのだろうか？

次に一番重要なテレビ会議での使い勝手。 試してみたところ、相手から雑音が酷いという事を指摘された。 原因を調べてみたところ、マイクの位置が問題という事を発見した。 前のイヤホンと比較してみると、KZ-ZSTxはマイクの位置がだいぶ下になっている。

前使っていたイヤホンでは、顎の下あたりにマイクがくるが、 KZ-ZSTxのは完全に服にあたっている。 服にこすれてノイズが入るみたい。 ここは残念。 とりあえず、クリップでマイクを服に固定したら問題はなくなった。

どうせ、付属のマイクの音質はたかが知れているので、 別途分岐して、ピンマイクを使おうかなと考えてる。

まとめ

激安購入イヤホンのKZ-ZSTxを買ってみた。 音質が良いがマイクは残念。

激安なので、沢山買って比較するのが醍醐味だと思うので、 他のKZ社のイヤホンや他のオーディオ機器を買ってみたい。