元々、Makerspaceにある3Dプリンタを長らく使っていたが、 在宅勤務をし、家から出ない生活を続けていたので、 Make活動が滞っていた。 これはいけないと、自宅用に3Dプリンタを買う事にした。

購入していじりはじめて1ヶ月がたったので、 状況がかわった所もあるけど、まとめておきたい。

機種

俺の理解だと、FDMの3Dプリンタは2種類に分けられる。 プロプラ系のものとオープンソースなものだ。

プロプラ系だと例えばFlashforge社のAdventure3が今お勧めされていて、 誰でも買って簡単に使えるようになっているし、サポートも充実している。 一方で、専用のソフトを使う必要があり、これにWindowsやMacが必要で困る。

オープンソース系だと、RepRapコミュニティの流れを組むPrusaがよい機種を出している。

個人的には、ハックできる事が重要だと思うので、オープンソース系のプリンタを買いたいと思っている。

いままで3Dプリンタを使ってきた中で、よかったのは、オートレベリングで、 しかも、だんだん細かくレベリングできるようになってきている。

一方で、これらの機能がちゃんとあるプリンタは10万円コースになってしまう。

そこで、2、3万円のエントリクラスのプリンタを買って、 オートレベリングを後付けする事を考えようと思う。 後付けするための部品は、その3Dプリンタで印刷できるはずだし。

機種としては、Creality 3DのEnder3とAnycubicのMega-Sがだいたいこのモデル

Creality 3D Ender 3

Anycubic Mega-S

調べた感じだと、

  • 日本で情報が多いのはMega-S。英語まで含めるとEnder3も十分情報がある。
  • Ender3はみた感じファームウエアがMarlin Firmwareそのものっぽい。 Mega-Sは画面がタッチパネル(Marlinを更にカスタマイズしてる?)
  • (5月中旬の価格だと)Mega-Sは4万円、Ender3は3万円

ハック前提だとタッチパネルがないEnder3の方がむしろいいかな、と思って、Ender3にした。

最初、マーケットプレース配送の物を頼んだら、海外発送で20日ぐらい時間がかかるとの事だったので、 そっちはキャンセルして、Amazon発送の「Creality-3D-Direct-JP」販売のものを注文しなおした。

組立

Ender3は組立キットなので、半分組み立たった状態で届くので、自分で組み立てる必要がある。

箱をあけると組み立てと印刷に必要な工具が、レンチからドライバー、ニッパーやスクレイパーまで入っていた。これは地味に嬉しい。

組み立てていると1つだけ問題にぶちあたった。 縦の棒が逆ハの字に開いてしまって、上の横棒がつかなかった。

詳しく見た所、左の縦の棒がメインボードが入ったケースの蓋を踏んでいた。

縦の棒

そのままでは避けられなさそうなので、 いったんケースの蓋をはずして、避けてつけた。

他は問題なく、1時間ぐらいかかったが組み立てられた。

完了

調整

レベル

オートレベリングがないので、手動でレベル調整が必要。

最初は、調整用のGcodeを使ったが、 普段は微妙にしかズレないので、 スカートの印刷状況をみて、調節してる。

Z軸スペーサ

Z軸のモーター位置がななめってる。 皆同じ問題を持っているようで、 スペーサを入れて調節するのが普通のようだ。 今回はこのモデルを印刷して付けた。

精度

実験用に1cm角を印刷してみたところ、ほぼ設計通りのサイズで出てきた。 ノズルの太さを考慮するようになったのかも。

一方、内径はちょっと小さくなるので、調節がいりそう。

精度

X軸の間隔

Ender3の各軸は棒をローラーで挟んだ形をしている。 ある日、このローラーが削れてるのを発見した。

ローラー

ローラは1軸あたり3つあるけど、そのうち1つは偏心ナットになっていて、 それを付属のスパナでまわすと間隔がかえられるので、それで調整した。

その他の情報

YouTubeでEnder3の組立動画がけっこうあって、それを参考にした。

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つづく

次は、オートレベリングを付けたい。